皆さん、こんにちは。リファラルリクルーティング株式会社の戸田です。
今回は、アピールブック(※)の作成をご支援させていただいた株式会社オールスマートの吉峰社長に、インタビューを実施させていただきました。
※アピールブック:リファラル採用にて、社員が友人・知人に対して自社を説明するために使うツール。
オールスマート様では、リファラル採用をはじめる前に自社の土台固めをするためにアピープブックを作成されました。
自社の魅力と課題、将来のビジョン、中期経営計画などの見える化をお考えの方にお読みいただけたら幸いです。
アピールブックで会社の魅力を見える化
戸田:今回、アピールブックをどうして作成されたのですか?
吉峰社長:2点あります。
1点目は、自社の認識を深める土台固めをやりたいと思いました。アピープブックを作成しないと土台固めが始まらないという思いでした。
2点目は、アピールブック作成によって社員が自社の魅力や課題が見えて自発的に行動してもらうことを期待しました。
戸田:プロジェクトメンバーはどのような基準で選定されましたか?
吉峰社長:会社の魅力、課題等をしっかり見える化するため、意見の偏りがないよう若手も含めてまんべんなく選定しました。
戸田:プロジェクト活動を通じてメンバーに変化はありましたか?
吉峰社長:自社は魅力ある会社(課題がある部分も含めて)であると、恥しがらずに言えるようになりました。若手が何でも言っていいんだという環境になりました。2週間に1回のタイミングでプロジェクトを実施しましたが、プロジェクトメンバーの結束も固まりました。
結果として、プロジェクトメンバーはますます会社を好きになってくれたと思います。
また、社員からは、まず自社内でシステム化ツールを開発して、好評であれば外販化したらどうかと前向きな提案も出てきました。
戸田:実際にアピールブックを作成しいかがでしたか?
吉峰社長:良かったです。社長の考えを伝える場になり、社員と価値観の共有をすることもできてやるべきことが明確になりました。社員皆が同じ方向をむいて各自で行動していく土台ができたと思います。2月に社内Kickoffがありますので、その場で全社員にアピールブックを配ろうと考えています。
また、アピールブックを作成する中で、会社の人事制度も決めることができました。標準年収モデル、決算賞与の仕組みから評価シートまで整理することができました。採用対象においてはどういう人が欲しいかということも明確になりました。また、課題に上がった項目に関しては中期の経営計画に反映できた点もよかったと思います。
戸田:アピールブック作成のデメリットはありましたか?
吉峰社長:私自身は、デメリットはないんじゃないかと思いました。
戸田:アピールブックの今後の活用方法はどのようにお考えになっておりますか?
吉峰社長:今は、月一開催の経営会議に利用しています。
新しく仲間になった方に渡したり、ビジネスパートナーさんに一部抜粋して紹介することもありかなと思います。
採用面接時に活用して自社に合った人財を判別することもできます。
毎回アピールブックの中期経営計画を見て振り返ることも大切であると思います。
戸田:社長にとってアピールブックとはなんですか?
吉峰社長:アピールブックを読んだら自社がどんな会社かわかり、自社の魅力が詰まっている。
アピールするために作成したわけではないので自社の実態がわかるもの。
ほかに代役するものがなく自社のホームページにすべてを公開したくなるもの。
そんなイメージでしょうか。
戸田:最後にアピールブック作成を検討されている他社へのアドバイスはありますか?
吉峰社長:2点あります。
1点目は、耳の痛い意見は、社長自身、なかなか聞く場面がありません。メンバーが出す意見の中でも、良い意見は受け入れたほうが会社としてよりいい方向に向かっていくんじゃないかと思っています。
2点目は、自分達ではアピールブックを作成することは困難であるということですね。外部(支援会社)のアドバイスに従って進めたほうが圧倒的に早いですし、いいものができます。
以上です。
いかがでしたか?
リファラル採用を始める前に、自社の魅力・課題・中期経営計画や人事制度等を見直し見える化することは有益かと思います。
本インタビューが少しでも皆様のお役にたつ内容であれば幸いです。
それではまたお会いしましょう!
■吉峰社長経歴
1975年11月7日生まれ。鹿児島県出身。大学を卒業後11年間エンジニアとして活躍。
2009年に株式会社オールスマートの前身である株式会社アイスタイル・アライアンスを設立。