皆さん、こんにちは。
リファラルリクルーティング株式会社の井上です。
前回に引き続き、当社がリファラル採用をご支援させていただいているお客様に、
インタビューを実施させていただきました。
第二回目は、pro’sグループの秋元会長と株式会社プロズサービスの軽部社長です。
こちらの会社様では、幹部候補や新入社員のリファラル採用に成功していらっしゃいます。
幹部・幹部候補者の採用や新卒採用をお考えの皆さまにはぜひ読んでいただけたらと思います。
幹部候補と新卒採用でリファラル採用に成功
pro’sグループ会長 秋元 敏氏(写真右)、株式会社プロズサービス 代表取締役 軽部 剛氏(同左)
井上:リファラルリクルーティングという採用手法を始めようと思ったきっかけは何ですか?
秋元会長:コストをかけているのに思い通りの人が採れないことが常々悩みでした。そんな時に参加したセミナーでリファラル採用を実施し、基本0円で優秀な人材を採用できたという事例を聴き、「これはいいな!」と始めることにしました。
井上:実際に始められて効果はありましたか?
秋元会長:幹部候補者を採用することができました。また、幹部候補だけでなく、実は新卒採用でもリファラル採用の実績が出たんです。
軽部社長:18卒で内定を出していた学生に「知り合いに就職希望の学生はいないか?」と聞いてみたところ、まだ就職活動中の友人おり、見事内定にいたりました。
井上:まずは幹部候補者の採用成功について伺いたいのですが、声をかけたきっかけは何でしたか?
秋元会長:元々別の会社の取締役を務めていた方で、毎週ある経営者が集まる会でよく一緒に話をする仲だったんです。取締役を解任されたという話を耳にし、「もしかしてやめるの?」と聞いたら「やめます」ということだったので、「小田原までサイクリングしよう」と誘ったんです。
井上:幹部候補者の採用成功のポイントは何でしたか?
秋元会長:一つは、タイミングが良かったです。取締役を解任されたと聞いた時にすぐに口説きにはいれたことがよかったですね。
もう一つは、“しつこさ”ですかね。最初小田原に連れて行ったのも、逃げられないようにするためで…笑 何回も会って話をしないと本人も納得いかないだろうと思い、その後も3・4回会いました。軽部社長も交えて3人で飲む場なんかも設けましたよ。
井上:内定者経由のリファラル採用の経緯を教えてください。
軽部社長:内定を出していた学生からまだ就職活動をしている友人に声をかけてもらいました。まずは、内定者懇親会に来てもらい、その時に“あっ、この子とは話が合うな!”と感じたので、「インターンやりますか?」と誘い、その子のためのインターンを企画し、参加してもらいました。本人からはコンサルティング的なことをしたいという希望も聞いていたので、そういう能力もあるのかな…というのもあって3日間会社に来てもらい、会社案内をつくるという課題を与えました。その学生に作成してもらった会社案内は今お客様説明資料として活用されています。
その後、面接を経て、内定を出したのですが、その際にリファラル採用プロジェクトで作成したアピールブックを全ページ説明しました。もちろん全てのページをじっくりというわけではないんですが、説明したあとに「こんな会社でもよければ考えませんか?」と伝え、本人にアピールブックを渡してよく考えてもらうことにしたんです。
井上:社員紹介の報奨金制度は設けていましたか?
秋元会長:いいえ、設けませんでした。社員から「報奨金があると、友達をお金で売るみたいでイヤだ」という声もあり、採用決定時の報奨金はなしにしたんです。友人と食事の際の費用はランチ2000円/人、夜5000円/人は会社負担にするというルールにしました。
井上:リファラル採用プロジェクトがもたらす採用以外の効果は何かございましたか?
秋元会長:アピールブックを作成することで、会社の棚卸ができたことが良かったです。
これまで中期経営計画は作成していたけれど、それ以外はあまりつくっていなかった。採用においても良いところはアピールするけど、課題をまとめて伝えるということはしていなかった。まだ完璧ではないですが、求職者を顧客と捉えたブランディング活動のきっかけになりました。
また、ちょうどホールディングス体制をとり、事業会社2社に事業継承した後だったので、新社長が理念や行動指針をつくりなおしている時とタイミングが重なったことも良かったです。他にも、WEBサイトのリニューアルにもアピールブックのコンテンツを利用したり、新卒説明会でアピールブックを投影したりして様々な場面で活用しています。
井上:最後に、これからリファラル採用を始める企業様に何かアドバイスはありますか?
秋元会長:まずは騙されたと思ってはじめてみることです。こだわりを捨てて行動してみたら何かしらの結果はでます。成功するか分からないと心配して何もしないと何も変わらないですよ。
プロジェクトを始めたら、トップがやるべきことは何より自社の社員を口説くこと。外の人間を口説くことも大事だが、中の人間を口説けていないと結果誰も連れてきてくれない。
アピールブックを社内に浸透させていくことが大事になってくると思います。
トップがリファラル採用に熱をかけるべき
インタビュー内容はいかがでしたでしょうか。
今回は幹部候補者と新卒社員のリファラル採用事例について貴重なお話をいただきました。
幹部候補者のリファラル採用ではじっくり話をするために小田原までサイクリングへ行くという斬新な事例や新卒のリファラル採用についてもその方向けのインターンを企画し、会社を知ってもらう場をつくるというお取組みも参考にしていただけるのではないかと思います。
そして、秋元会長からのお言葉で何よりも熱がこもっていたのは、トップが社員を口説けない限り、リファラル採用は成功しないというお話でした。
リファラル採用を始めるかどうか悩む会社様の中には、社員が動いてくれるかなと懸念されるケースもありますが、
まずは社長の熱い想いを伝え社員のこころに火をつけること、そうして「社員が動きたい!」と思えるように働きかけていくことが重要ですね!
それではまたお会いしましょう!
■秋元会長経歴
秋元 敏 pro’sグループ会長
1957年長野県小川村生まれ。
都内専門学校を卒業後、IT業界へ就職。31歳の時に株式会社プロフェッサを創業。
その後、プロズグループ創業。27年間のプロズグループ経営のかたわらで、ボーイスカウト指導者を18年間、ボランティア活動や地方活性化の活動にも従事。
■軽部社長経歴
軽部 剛 株式会社プロズサービス 代表取締役
1967年東京都中野区生まれ。
東京経済大学経営学部経営学科を卒業後、1991年日本IBMの戦略的システム
子会社に入社。入社後は、多くの生命保険会社様のシステム開発支援に携わる。
2003年株式会社プロフェッサに入社後、生損保会社様に向けたサービス事業に継続して従事。
2015年10月プロズホールディングス発足に伴い、株式会社プロズサービスを設立、代表取締役に
着任。現在に至る。