こんにちは、リファラルリクルーティング株式会社 代表取締役の白潟敏朗と申します。
前回に続き、ブレイバンステクロノジーズ様とのリファラル採用の取り組みを実録形式でお送りします。今回はリファラル採用を進める上で重要な「会社の魅力の見える化」についてご紹介します。
【過去の実録連載シリーズはこちらから】
連載1記事目:【実録連載】リファラル採用を成功させるための3つの条件とは?
連載2記事目:【実録連載】リファラル採用のキモは会社の全てをさらけ出すこと?
企業の魅力を見える化するには「小ネタ」を集めよう!
山田社長(写真左 以下、山田): 白潟さん、今日は2回目のプロジェクトミーティングだけど何やるの?
白潟(写真右):はい、今日の予定は次の通りです。
- 候補者へのアタックの進捗とノウハウ・課題の共有
- 会社の魅力の列挙とまとめ → アピールブックへ
- 会社の課題の列挙とまとめ → アピールブック
- 社長と社員の夢計画作成 → アピールブックへ
山田: 白潟さん、今回も盛りだくさんだね。
白潟:はい、そうなんです。4時間集中でお願いいたします。
山田:えーー! また4時間ですか! 了解致しました。頑張ります。ところで、白潟さん、会社の魅力の列挙ってどうやるの?
白潟:山田社長は、どうやると思いますか?
山田:いやあ?・・・・・どうやるかの前に、そもそも、うちの会社に魅力ってあるのかなあ・・・?
白潟:不安ですか?
山田:少しだけ・・・・・・
白潟:山田社長、ご安心ください。たくさんあると思います。会社に魅力がなければ、全社員が辞めてしまい会社はとっくにつぶれていますよ(笑)!
山田:そっか、少し安心しました。
白潟:安心されたところで、やり方に戻りましょう。改めて質問です。どうやると思いますか?
山田:そうだね・・・・?全員でやるんですか?
白潟:はい。プロジェクトメンバー全員でやります。1人ずつ付箋に会社の魅力を書いてもらいます。1枚の付箋に魅力1つです。
山田:へー付箋に書くんだ!でも、うちのメンバーたくさん書けるかなあ?。
白潟:書けると思います。うちのお客様だと、1人20枚から70枚くらい書いてますよ。
山田: え・・・!70枚も!
白潟:はい、もちろん、会社が駅から近い!ペッパー君がいる!とかの小ネタもたくさんあります。
山田: そっか、そんなのでいいんだ!。
白潟:はい。山田社長、意外と小ネタの積み重ねが大きな魅力につながっていくんです。大事なことは求職者から見た魅力であることです。社長から見た魅力とは視点が少しちがってきます。例えば、社長からみると給料の高さが魅力だと思われがちですが、実は働く仲間に悪い人がいないとか、野球部があるとか、そのような魅力に惹かれて入社を決める人もいます。
山田: そうか、そういうことか!白潟さん、良くわかりました。でも、付箋がたくさんたまると、まとめるのが大変そうだね。
白潟: はい、たしかに、そうですが、そのあたりは私どもにお任せください。
山田: そうか、白潟さんたちはプロだもんね!でも、どういう切り口でまとめるんですか?
白潟:わかりました、ではうちの『秘伝のたれ』をお教えします。次のような切り口でまとめます。
【企業の魅力の切り口】
・おもい ・実績 ・財務状況 ・ひと ・事業/商品/サービス ・機能
・社風 ・職場環境 ・待遇 ・独自制度 ・福利厚生
山田:なるほど、そういう切り口でまとめるんですか。さすがです。
白潟:ありがとうございます。魅力は、最終的に7つにまとめます。
山田:ちなみに、私も付箋書くんですか?
白潟:社長は、書かなくてもいいですよ。
山田:え!そうなんですか?
白潟:はい、みなさんが書いた付箋を見て頂ければいいです。全部の付箋を見た後に追加があれば書いてもらいます。
山田:そっか!見るだけか。
白潟:山田社長、後のお楽しみですよ。
山田:わかりました。期待せずにまっています。課題は、前回教えてもらった通り、嘘をつかずにまとめるんですよね
白潟:はい、そうなります。課題については嘘をつかずに直球勝負でまとめます。例えば、定着率が低い・給与が高くないとかです。課題を正直に伝えないと、友人・知人が入社した後に『え!そんなの聞いてなかった!』となってしまい退職につながり、社員と友人・知人の信頼関係にもひびが入ってしまいます。
山田:白潟さん、安心してください。今日のミーティングでは自社の課題を正直にまとめます。
白潟:よろしくお願い致します。
山田:社長と社員の夢計画とは?
白潟:はい、前回も紹介しましたが、1枚の『中期経営計画書』になります。
山田:なんで中期経営計画書がいるんですか?
白潟:はい、結論から申し上げますと、友人・知人の不安を解消するためです。ど直球の課題を友人・知人に伝えると、この会社大丈夫かなあ?と不安になってしまいます。『うちの会社は3年後xxになります!具体的にはxxxxx』でその不安を解消します。例えば、3年後に課題が解決されていれば安心感も醸成できますし、自分もこの社長と一緒に魅力的な会社づくりを進めていきたい!と共感してくれる人もいると思います。
山田:なるほど、そっか!白潟さん『今はダメだけど将来こうなるからおいで!』作戦ですね(笑)!
白潟:山田社長、いつもながらうまくまとめますね!まさしくその通りです。
山田:でも、作るの大変そうですね?
白潟:いや、そんなことはありません。作り方はいたって簡単です。次の2つの質問に答えていただくと骨子は完成します。
山田: 2つの質問?
白潟:はい。『N年後にどういう会社になりたいですか?』と『その会社って具体的にはどのような会社ですか?』の2つに質問になります。山田社長とプロジェクトメンバーに回答を頂き紙に書いてもらいます。その後意見交換しながら作成していきます。
山田:うちのメンバー書けるかな?
白潟:大丈夫だと思います。私どものお客様でも書いていらっしゃいます。もちろん、内容については社長とのギャップはでます。
山田:了解致しました。
2回目のミーティング終了後
山田:白潟さん、ミーティングお疲れ様でした。
白潟:山田社長、こちらこそ、お疲れ様でした。みなさん、盛り上がってましたね。9人中7人が友人・知人へのアポを取っていましたね!
山田:そうですね、でも私の期待値より少なかった感じです。
白潟:山田社長、結構欲張りですね(笑)!まだ、始まって1週間ですよ!我々も最初のアポまでにはアピールブックを作成するよう頑張ります!
山田:よろしくお願い致します。
白潟:ところで、魅力の見える化はどうでしたか? 社長がすごい!ステキ!という付箋が多かったですね!
山田:いやいや!お恥ずかしい!でも、嬉しかったです。社員がうちの会社の魅力をいっぱい書いてくれて、本当に社員に感謝です。
白潟:社長と会社を好きなメンバーですから、当然、魅力はいっぱい書いてくれますよ。付箋が200枚以上たまりましたね。最終的には次に示すような魅力にまとまりました。
◆ヤバくて熱いブッ飛び社長!◆明るく前向きな社員が多い ◆イヤな人がいない ◆社員の技術力アップに本気
◆若い社員が多く、社員同士の仲が良い ◆実力次第ですぐ幹部になれる ◆女性エンジニアもバリバリ活躍
◆人事制度が完備 ◆なぜか社内にギターとBar ◆入社式で感動の涙
魅力にひかれて入りたくなる友人・知人がたくさんいると思います。
山田:ありがとうございます。
白潟:山田社長、社員からでてきた課題はいかがでしたか?
山田:私の想定内でした。
白潟:そうでしたか、普通の社長なら耳の痛い課題もありましたが。さすが、山田社長ですね。
山田:いえいえ、事前に心の準備ができていましたから・・・・・。
白潟:なるほど、そういうことですか。ところで、社長と社員の夢計画はいかがでしたか?
山田:やはり、4年後のビジョンは社員と私でずれていましたね。
白潟:たしかに、4年後にどういう会社を作りたいかは、社長と社員の内容にズレがありました。山田社長が作成された東京オリンピックまでのビジョンはものすごいのができましたね!
『2020年11月までITテクノロジーに熱狂している会社になり、活気あるアグレッシブな技術集団であるというブランドイメージを与えたい!』
山田:ありがとうございます。私も、気合をいれて4年後のビジョンを実現してきたいです。
白潟:このビジョンに賛同してくれる人がたくさんブレイバンスに入ってくれるといいですね。
山田:はい、今から楽しみです。
白潟:具体的にはこんな会社になるも、いいのができましたね。
例:4年間でつかみ取る待遇 → 年収800万円以上の熱狂エンジニアNN人以上
山田:はい、これも必ず実現していきたいです。
白潟:山田社長、次回は社長と人事制度の見える化の確認、メンバー全員とはアタックの進捗とノウハウ・課題の共有と年度経営計画の最終ゴール設定をさせてください。
山田:了解致しました。次回もよろしくお願い致します。
さいごに
いかがでしたか?中小企業がリファラル採用を進めるとき、社員がまず突き当たる壁が「うちの魅力ってなんだろう?」という問いです。
リファラル採用を社内で実施するのであれば、社員が自社の魅力を自信を持って言えるように、事前に洗い出しと明文化をしておくことをおすすめいたします。
今回のブログは以上です。それではまた次回お会いしましょう。