こんにちは、リファラルリクルーティング株式会社 代表取締役の白潟敏朗と申します。
前回に続き、ブレイバンステクロノジーズ様とのリファラル採用の取り組みを実録形式でお送りします。今回は「人事制度と年度経営計画の見える化」についてご紹介します。
【過去の実録連載シリーズはこちらから】
連載1記事目：【実録連載】リファラル採用を成功させるための3つの条件とは？
連載2記事目：【実録連載】リファラル採用のキモは会社の全てをさらけ出すこと？
連載3記事目：【実録連載】中小企業の魅力を見える化するポイントは小ネタ集め？
求職者が欲しい情報を、シンプルにまとめる！
山田社長（写真左 以下、山田）： 白潟さん、今日は3回目のリファラル採用ミーティングだけど何やるの？
白潟（写真右）：はい、今日の予定は次の通りです。
【山田社長と弊社】
１ 給与・賞与制度の見える化
２ 人事評価制度の見える化
３ 能力開発制度の見える化
４ 教育研修制度の見える化
５ 福利厚生制度の見える化
【プロジェクトメンバー全員と弊社】
１ アタックの進捗とノウハウ・課題の共有
２ 年度経営計画の作成 → アピールブックに盛り込む
山田： 白潟さん、今回も盛りだくさんだね。
白潟：はい、そうなんです。ダブルヘッダーになりますがお願いいたします。
山田：了解致しました。人事評価・給与・賞与制度は構築済みなので、まとめるのに時間はかからないですよね？
白潟：はい、貴社は他社と比べてシンプルでわかりやすい人事制度がおありなので、各制度を１枚の紙に見える化するだけで終了です。
山田：どうして1枚なんですか？
白潟：はい、たくさんあると社員の友人、つまりリファラル採用の候補者（求職者）に読んでもらえないからです。給与規程・人事評価規程・業績連動賞与規程はよくまとまったの文書で網羅性はあるのですが、少し量が多いです。
山田：なるほど、でもそれだけですか？
白潟：さすが！山田社長、するどいですね。求職者が知りたい情報は１枚にまとまるからです。リファラル採用では求職者が興味のある、知りたい情報を載せればいいと思います。
山田：それで１枚ですか？理解しました。ところで、能力開発制度・教育研修制度は見える化していないけど大丈夫ですか？
白潟：はい、お任せください。1枚のシートを用意していますので、それでミーティングさせてください。
山田：なるほど、これまた1枚ですか？了解致しました。ところで、どうやって１枚にまとめるのですか？
白潟：教育研修制度は、まずは３つの分類でまとめます。①想いや考え方②基礎スキル・専門スキル③マネジメントスキルの３つです。
山田：「基礎スキル」って何ですか？
白潟：はい、「聴く力」・「考える力」・「話す力」・「書く力」の４つです。
山田：そうか、うちではその研修を白潟さんにやってもらってますね。
白潟：はい、やらせてもらっています。先ほどの３つの分類で実施している研修を時系列に記載します。
山田：了解致しました。もうひとつの能力開発制度は？
白潟：はい、職種別に１枚にまとめます。キャリア（役職）別の階段の図にキャリア別に実施している研修やＯＪＴ、活用している資料、能力開発のためにやっている面談やミーティング、しかけ（仕組み）等を記載します。他にはキャリア別ではなく全体的に能力開発のためにやっていることを記載します。
山田：へー！ＯＪＴも書くんですか？
白潟：社員の成長のために魂をこめて実施しているＯＪＴであれば記載します。
山田：なるほど、理解しました。あと、年度経営計画だけど、うちには期首の段階で作成した計画があるけど、それも１枚にまとめるの？
白潟：山田社長、するどいですね。はい、年度経営計画も求職者が知りたい情報を１枚にまとめます。
山田：なるほどね、わかりました。
白潟：「売上・利益目標」、「成長戦略」、「重点課題と具体的な取り組み」は期首に作成された計画をそのまま転記します。リファラル採用版としては、人員計画（リファラル採用人数も含む）と今期の最終ゴールを全員で作成してもらいます。
山田：今期の最終ゴールって何ですか？
白潟：今期末である2017年11月末に、貴社がどうなっていたいかをまとめたものです。
山田：売上・利益目標ではダメなの？
白潟：ダメではないですが、メンバー全員がワクワクして、達成したくなるようなゴールがいいと思います。
山田：そうか、たしかに売上・利益目標では私はワクワクするけどメンバーはそこまでワクワクしないかもね。ちなみに、他社では、どのようなゴールを設定していますか？
白潟：はい、次のようなゴールを設定しています。
【定量ゴール】支店数10！、社員100人突破！、お客様1000社突破！、子会社3社設立！
【定性ゴール】広いオフィスへ移転！、海外進出！、初の新卒入社！、新規事業成功！
山田：そんなゴールですか！ありがとうございます。イメージが湧いてきました。
白潟：例えば、広いオフィスへ移転！というゴールは、ふざけたゴールにみえますが社員からするとワクワクします。ゴールへ到達するためには売上と利益を上げ人を採用しないといけません。結果的には、社長が設定された売上・利益目標が裏のゴールになります。
山田：なるほどね！結構深いですね。
白潟：ありがとうございます。今回は、メンバー全員に最終ゴールを書いてもらい意見交換し、最後に山田社長に決めてもらい完成です。
山田：了解致しました。
3回目のミーティング終了後
山田：白潟さん、ミーティングお疲れ様でした。
白潟：山田社長、こちらこそ、お疲れ様でした。友人・知人へのアタックは順調ですね！社長へのパス（選考）も１つ取れましたね！
山田：そうですね、私へのパスは嬉しいですね！いい人だといいのですが・・・・・。
白潟：山田社長、大丈夫ですよ！山田社長と会社が好きなメンバーの友人ですから、きっといい方だと思います。ところで、人事制度の見える化はどうでしたか？
山田：やはり1枚にまとめると、わかりやすくなりますね。さすが白潟さん！
白潟：おほめ頂きありがとうございます。年度経営計画のゴールも、『2017年11月末に９０人で轟音周年記念パーティ！』という、いいゴールができましたね！
山田：そうですね、毎年期末に来期に向けてのキックオフミーティングをやっているのですが、今期は90人で相当盛り上がるライブをやろう！というのが全員のゴールになりました。
白潟：そうですね！90人ですから、リファラル採用で相当な人数の採用をしないと達成しないですね。あと、人員計画と資格取得計画も追加で完成しましたね。
山田：そうなんです。そういう意味では、良いゴールと年度経営計画ができました。いい人が採用できれば売上もあがりますから、一石二鳥のゴールになりました。ありがとうございます。私も、気合をいれてゴール目指して頑張ります。
白潟:山田社長、次回はアタックの進捗とノウハウ・課題の共有と、いよいよアピールブックが完成しますので読み合わせを全員でやります。
山田：了解致しました。次回もよろしくお願い致します。
さいごに
いかがでしたか？中小企業がリファラル採用を行う時に、「社員が友人に『人事制度や経営計画を適切に伝えられるか？』」を不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
今回の山田社長のように、人事制度や経営計画などといった社員にはわかりにくい文書も「1枚の紙」にまとめることができれば、社員も友人に「うちの会社はこういう制度、計画を持っているんだよ」と伝えやすくなります。
今回のブログは以上となります。それではまた次回お会いしましょう。
